昨年の12月末の事ですが
テレビ映りが悪いので
点検修理のご依頼を頂きました。
折角の年末、年始のお休みですので
「テレビでゆっくり楽しんで頂きたい」と
何処の業者も思うところです。
私もその1人で
お電話を頂いたその日の夕刻に
お伺いしました。
ご挨拶の後
テレビを拝見しますと
良く映っていました。
テレビ入力の信号状態です。
NHKの信号レベル
NHKの信号品質
最高の状態では有りませんが
映る状態です。
携帯電話の妨害波は有りません。
お客様にお聞きしますと
症状が出るのは決まって
早朝の6時から9時頃の
時間帯との事です。
症状が出ていないと
原因の特定は難しいのですが
お客様とご相談しますと
「朝7時頃でも全然かまわない」と
了解を頂き翌日のご訪問をお約束しました。
翌日朝7時のテレビ映りです。
テレビは映つていません。
テレビ入力を確認します。
信号レベル
昨日に比べて大きな変動は有りません。
信号品質
大きな変化が確認出来ました
映らない状態です。
この変化が何処で発生しているのかを
調べます。
こちらのお宅の屋根を拝見しますと
アンテナが有りません。
お客様にお聞きしても
「どうやってテレビを見ているのか?
分からない」と
頼りの無いお返事を頂いてしまいました。
測定器を多チャンネル画面に切り替えました。
電波状況の良くない地域ですので
アンテナ受信では無い様です。
テレビ入力配線は
壁のテレビコンセントに
直結されています。
お部屋の中を探しますと
キャビネットの下に
光テレビのルーターが見つかりました。
ルータ出力です。
テレビは映る信号状態です。
配線を戻してもテレビは映りません。
このルターの先に分波器経由で
ブースターが接続されていますが
ブースター出力も正常です。
早朝点検で「室内に異常無し」の
結果が出ました。
ブースターからの出力は光フアイバー用の
CD管経由で
軒下のアンテナ線挿入口に
接続されています。
接続部が有るハズですので
念のため点検です。
IN側に正常な信号が確認出来ました。
「不良発生場所は屋根裏の中」と
特定出来ました。
推測ですが
屋根裏にもう1台ブースターが有って
これが悪さをしていると
思われました。
お客様に「分配器の場所」を
お聞きしますと
「西側のお部屋の上付近ですが
点検口は有りません」と
お返事を頂きました。
これ以上の作業は
もう少し状況を把握してからの方が
良さそうです。
作業方針変更です。
お客様に
テレビの視聴場所をお聞きしますと
「ルーターの有るお部屋だけで
大丈夫」とお返事を頂きましたので
正常な出力の有るルーターと
テレビを直結して
年末、年始は
これでテレビを楽しんで頂く事を
お願いして当日の作業終了です。
年が明けて暫くしますと
お客様から
ハウスメーカーさんとご相談されて
点検口を取り付けてもらったと
ご返事を頂きましたので
再度早い時間帯にお伺いしました。
点検口です。
もう一カ所開けられていましたが
場所を間違えて
こちらに開け直されたそうです。
「私がやっていたら3カ所ぐらいかも」と
冗談をお話しながら
内部の点検です。
有りました
ブースターです。
20年以上前のものと思われます。
容疑者を連行しました。
入力側は正常
出力側は映らない信号状態で
現行犯逮捕しました。
お部屋にブースターは有りますので
入出力コネクタを直結して
無事平穏な日常正確を
取り戻して頂きました。
この後
使用していないBSアンテナの撤去の
ご依頼も頂き
延べ3日間の作業を終えました。
お客様には大変喜んで頂き
料金以外にも
お心使いの金額を頂き
玄関先で最後までご夫婦に
お見送り頂いたのには
恐縮してしまいました。
アンテナ工事のご依頼は
こちらから
https://tama-antenna.com/
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